給与計算方法

フィリピンでは1ヶ月に2回の給与が普通である。

1、フィリピンは地域別の最低賃金が決まっているのでまず、それをチェックする。

yahooまたはgoogleで「フィリピン region」と入力すればフィリピンの「リージョン」(地域区分)の説明が出てくるので自分の地域のリージョンを

確認しておく。これはリージョンによって最低賃金が違うので必ずしなくてはいけない。NCRというのはNational,Capital Regionの略でマニラ近郊をいうのだろう。

Doleに聞けば多分自分のリージョンはどこか簡単に教えてもらえるはずである。


最低賃金はDole(フィリピンでの日本の労働省見たいな所のサイトでチェックする)


http://www.nwpc.dole.gov.ph/


ページの右中断の minimum wage rates の表の中のmoreを押すと表が現れる


一番左の列のregion(地域)の中の自分の地域を探す。


表にはnon-agriculture(非農業), agriculture(農業)等の職業によって区別 があるので注意する。


ほとんどがnon-agriculture(非農業)だろうと思うけど。

2、給与計算をする。残業の割り増し賃金率や、リーガルホリディ(国が決めた法定休日)の出勤の割り増し賃金は下記の通り

休日は大統領の布告により決まるので、大統領のサイトを時々チェックが必要です。しかし、年度中でも、政府命令で祝日をずらすみたいです。日本では考えられないですね。

 

Holiday/Sunday Rates(休日・日曜出勤の日給)

  Basic Pay(基本日給) Ratio(休日出勤した場合の割り増し率) fomula(計算式) 割り増し日給(payment for 1 day)
RestDay/SuperHoliday 298 130% 298×1.3 387.4
Regular Legal Holiday 298 200% 298×2 596
Super Holiday Falls On Rest Day 298 150% 298×1.5 447
Regal Holiday Falls On Rest Day 298 260% 298×2.6 774.8

残業の計算(1時間当たりの残業代)

  Basic Pay(基本日給) Ratio(残業した場合の割り増し率) fomula(計算式) 残業時給(over time pay for 1 hour)
Regular 298 125% 298×1.25/8 46.56
Restday/Super Holiday 387.4 130% 387.4×1.3/8 62.56
Regular Legal Holiday 596 130% 596×1.3/8 96.85
Super Holiday Falls On Rest Day 447 130% 447×1.3/8 72.64
Regal Holiday Falls On Rest Day 774.8 130% 774.8×1.3/8 125.91

深夜残業割り増し賃金(night defferencial)はさらにbasic 給与を10%割り増しする。(深夜残業は PM10:00-AM6:00)

1年で5日のinsentive leave(有給)の休みがあります。

sss,pagibig,philicはbasic payの計算によります。

13thサラリー(12月に支払うボーナス1か月分)は支払わなければなりません。

 

3、実際の計算(例)

就業日数:12日の内3日欠勤(実質9日の出勤)

日当:320ペソ×12日=3840ペソ、欠勤3日:320ペソ×3日、実質320ペソ×9日=2880ペソ

残業11.25時間×320×1.25/8=562.5ペソ

実質の給料は3840+562.5-960=3442.5ペソとなる

name basic pay Over Time Holiday Tardy/Absenses Gross.Pay SSS PHIC HDMF GrossTaxable INcome with Tax Other Deduction Meals Other Allowance NetPay
abc 3840 562.5 0 960 3442.5 116.7 50 50 3225.8 93.41 0 225 0 3357.39

SSS:日本の社会保険のようなものです。

   SSSテーブルの取得: http://www.sss.gov.ph/のトップに行く
   上のタブのpublications->published print ads->the SSS contribution table
    を開き印刷する

    上記の例ではSSSテーブルで左のrange of compensation を見て3250-3749.99の間に入っている。

    Social Securityno中で、ERとはEmplyor(雇い入れ側:経営者)の負担、EE(Employee:雇用される側:労働者)の負担金を指す

    ECはEmplyor(雇い入れ側:経営者)の負担のみで、EE(Employee:雇用される側:労働者)の負担金はない。

    日本とほぼ同じで、3442.5ペソの給料の場合は本人負担が116.7ペソ、経営者負担が257.3ペソ,合計364ペソです。

PHIC:これも社会保険のようなものです。

   公式サイト http://www.philhealth.gov.ph/employers/contri_tbl.htmでテーブルを印刷する。

   SSSはGrossPay(basic+残業−遅刻等)で計算するが、PHICとHDMFはBasicPay(基本給)ーterdines/absenceで計算する。(OT他のプラスは入れない)

   したがって基本給が3840ペソの給与だと、本人負担50ペソ、会社負担50ペソとなる。

HDMF:(pagibig fund)

これもまず、次のサイトで確認する。http://www.pagibigfund.gov.ph/faqsub.aspx

次のように書いてある。

The contribution rates for all mandatorily-covered members, including OFWs, are as follows:

Monthly Compensation  Percentage of Monthly Compensation

Employee Share Employer Share
P1,500 and below
1% 2%
Over P1,500
2%  2% 



The maximum monthly compensation used in computing the employee contributions is currently set at P5,000.

労働者側は月の給与は最大5000ペソで計算する(つまり5000×2%=100ペソ、半期50ペソの支払いでいいという意味)

This means that the maximum member contribution and employer counterpart per month are both currently P100.

現在毎月の経営者側の支払いは最大100ペソである。(これも経営者は半期50ペソ、1ヶ月100ペソでいいという意味)

月の給与が1500ペソ以下というのはあまりないので、HDMFは労働者も経営者も1回50ペソと覚えていればいいようである。

TAX(税金)

www.bir.gov.phを開けて
tax informationのページの左のwithholding taxをクリック
そのページの下の方のTax-ratesをクリックするとpdfがダウンロードされる。
ftp://ftp.bir.gov.ph/webadmin1/pdf/1601_c_tax_rates.pdf

GrossPayからSSS,PHIC,HDMFを引くと、課税対象金額が算出される。ここでは3225.8ぺそである。

上でダウンロードした表を見る。SEMI-MONTHLY(月に2回の支払い)の所を見る。

子供の数が一人ならME1/1、2人ならME2/S2の場所を見る。独身ならS/MEである。

上の人が独身なら3の2500以上で、4の3333以下になるので、3の列を見る。計算は次の通りである。

(3225.8−2500)×10%+20.83で93.41ペソが税金となる。

フォームのダウンロード:http://www.bir.gov.phのサイトから1601C(所得税)の支払いフォームをダウンロードする。

ホームページの左の枠の中のBIR Formを押すとBIR Formsという枠が現れる

その中のpayment/remittance formを押して、1601-C,1601-Eの中のZippped Excelをダウンロードする。

remittance 送金 compensation 支払い、賃金 statutory 法定の、制定に従う hazard 偶然、運 surcharge 追加料金、課金 compromise 譲歩、妥協

validation 検証、妥当性確認

 

その他

OtherDeduction:その他の控除である。

Meal:食事手当て

Other Allowance:その他手当てである。

 

4、SSS,PHIC,HDMF,TAXの支払い

毎月の支払いは大体月に2回払いがフィリピンでは普通である。

締め、支払い、会社によって違う。

一例:前月21日〜今月5日締めー>支払い12日

   今月6日〜今月20日締めー>支払い27日

会社都合で決めていいようである。

給与支払いが済むと10日以内に各役所に支払いをしなくてはいけない。

SSS:1601C というフォームをSSSのサイトからダウンロードする。

 

5,雇用した時、

BIR,SSS,PHIC,HDMFへ登録する。

BIR FORM2305をダウンロードしてきて登録する。

6、辞めたとき

SSS,PHIC,HDMFへ辞めたのを報告する。

BIRへは、辞めたのを報告しないでいい。これは1年が終わったときに、本人が自己申告するからである。

 

6、給与計算プログラムを作ってみた

  エクセルのVBAで作った。上記がわかっていれば自分でも作れると思う。

 20人の給与を表から取り出して計算すると半日はかかると思う。

 私の作ったVBAだと、労働時間、倦怠時間、残業時間、就業日数を入れてボタン1つで1秒とかからず

ひとりひとりへの、給与支払い明細書、月末にはSSS,PHIC、HDMFへの支払報告書も一緒に出してくれます。

そう難しくないのですが、結構役に立ったと思っています。